間接的な業務のアウトソーシングで、主力業務に注力!
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)は、大企業を中心として徐々に利用が広がりつつありますが、BPOの活用方法として、いわゆる「間接的な業務」のアウトソーシングがあげられます。
企業で行われている間接的な業務にはさまざまな業務がありますが、一例として、どのような業務のアウトソーシングが行われているのでしょうか。間接的な業務のソリューションとして、BPOが活用される場面についてみていくことにしましょう。
バックオフィス業務
BPOでアウトソーシングされる間接的な業務としては「バックオフィス業務」があげられます。
バックオフィス業務とは、企業内で行われる事務的な業務や管理的な業務を指しますが、具体的には、会計、経理、人事、総務などの業務となります。これらの業務は、売上を生み出すわけではありませんが、企業を円滑に運営するためにはなくてはならない業務と言えます。
しかし、企業としては利益を高めるために、商品開発やマーケティングなど、直接的に売上を生み出すフロントオフィス業務に本腰を入れたいところでしょう。そこで、BPOを活用し、バックオフィス業務のアウトソーシングを行うのです。
バックオフィス業務のアウトソーシングでは、各種帳簿の作成、給与計算、決算業務などの委託が可能となるため、BPOでバックオフィス業務の多くをアウトソーシングできるようになります。
企業業績を向上させたいなら、BPOを活用し、バックオフィス業務のアウトソーシングを検討してみましょう。
教育に関する業務
また、教育に関する業務もBPOを利用してアウトソーシングすることができます。
人材教育も、バックオフィス業務と同様に直接売上を生み出すものではありませんが、人材育成に関する投資は、企業の継続的な成長を目指すなら必須の投資と言えます。
しかし、人材育成として社員研修を実施する場合、研修施設の選定や講師の依頼など、さまざまな手間がかかる上に、多額の費用がかかる場合があります。
また、多くの企業では人手不足に悩まされていることもあり、人材育成を担当する人員を確保できないケースもあることでしょう。
そのようなケースで悩んでいるなら、人材教育に関する業務もBPOのサービスを活用してアウトソーシングを行いたいところです。
人材教育に特化したBPOサービスを利用すると、社員研修を手配する手間が省けるだけではなく、社員の成長度合いに応じた教育カリキュラムが用意されていることもあるため、効果的な人材教育が期待できます。
情報セキュリティ対策に関する業務
さらに、情報セキュリティ対策に関する業務についても、BPOのサービスが提供されています。
企業においては、インターネットやサーバーの利用など、あらゆる情報インフラを活用することが一般化しました。
情報インフラを活用することで大きな利便性がもたらされましたが、その一方で、情報インフラを利用している場合に、顧客情報の漏洩や突然のサーバー停止など、予期せぬトラブルに見舞われてしまうリスクもあります。
このようなトラブルが発生してしまうと、顧客が不利益を被ることとなり、企業の信頼が失墜する原因となることから、企業としては情報セキュリティ対策を万全に行いたいところです。
しかし、自社内で情報セキュリティ対策をすべて講じることは、専門性の高さや人員手配の問題によって、難しいケースもあることでしょう。
情報セキュリティ対策に関するBPOサービスを利用すれば、サービスを提供する企業が、最新の情報セキュリティ対策について熟知した上で、適切な対策を講じることから、自社で利用している情報インフラを安心して利用することができます。
情報セキュリティ対策を万全に行っていれば、利用する顧客としても安心感が高まり、企業の信頼性も向上することでしょう。
現在は労働力不足が深刻化していることから、間接的な業務を自社ですべてカバーすることは難しい状況と言えます。そのような状況の時こそ、専門性が期待できるBPOのサービスを活用することが効果的と言えるのではないでしょうか。
(画像は写真ACより)