イベント・展示会でBPOの動きをウォッチ｜BPO/RPAのことならBPO/RPA総研

BPO企業は黒子的な役割を持っています。顧客企業との守秘義務契約などがあるので、日本ではなかなか具体的な内容や効果が表に出ることはありません。今回はBPOベンダーの動向を、イベントや展示会で把握するための情報を整理してみます。POはコア業務に集中して、非コア業務をアウトソースするわけですから、業務もありとあらゆるものが該当します。1つの展示会やイベントではカバーできません。今回は関連の展示会、イベントをピックアップします。
東京、名古屋、大阪で開催されている「総務・人事・経理 ワールド」は、各種業務代行や出張管理、車両管理などの、非コア業務の受託を中心としたビジネスの情報収集ができる「オフィスサービスEXPO」「会計財務EXPO」「福利厚生EXPO」などの8つの展示会合同の総合展になっています。

東京ビッグサイトの東京会場には700社以上の企業が出展し、働き方改革といった、最新のテーマや、BPO関連業務をアピールしています。総務、人事、経理といった分野のBPOはニーズも高く、市場も成長しており、この分野の情報をワンストップで収集し、商談もできます。

3日間で来場者数60000名を超え、同時に開催されたセミナーには20000人近くの人が参加しており、関心の高さがうかがえます。
コールセンターなどに代表されるカスタマーケヤ分野では、「コールセンター/CRMデモコンファレンス」が池袋のサンシャインシティ・文化会館で開催されています。

基調講演では、 マーケティング全般のデジタルシフトの状況や、AIやチャットボット、データ分析・入力などの新技術の利用などを、実際に活用している企業のキーマンが講演をしています。

出店社は150社を超え、「事例＆ソリューションセミナー」や、「BPO/アウトソーシングセミナー」も開催しています。

主な来場者はサービス業、通信業、金融業などのBPOユーザーが約6割、それにシステムインテグレーターや、ソリューションベンダー、テレマーケティングエージェンシー/アウトソーサなどの業界関係者が占めており、業界の最新動向をリサーチするには最適です。
人手不足は企業だけでなく、日本全体の経済に大きな影響をもたらします。厚生労働省の試算によれば、労働人口は現在より5%減って、6180万人に減少すると言われています。

日経BP社が主催する「人手不足対策展」は、企業の人事、経理、総務といったサポートプロセス部門だけでなく、ITや製造、サービス部門の対策について提案をしています。

2018年は東京ビッグサイトで開催され、「人口減少・超高齢化時代の生産性革命をもたらすテクノロジー・ソリューション展」をメインテーマとして開催しました。

人手不足はBPOにも共通するテーマで、アクセス解析や、AI、チャットボットなどの最新技術による、人手不足を解決するための対策や企業紹介などが行われます。
海外ビジネス展開を進める上で必要な情報を集約した展示会です。「海外ビジネス支援プラットホーム“Digima-出島-“」「オフショア開発.com」「BPOサービス紹介センター」が主催しています。

海外進出はどの企業にとっても、未知のことが多く、ある程度手探り状態で展開せざるを得ません。このような場合、海外のノウハウや関係を持つ、BPOベンダーの活用は、成功への近道です。海外で活躍しているビジネス支援企業やオフショア開発企業と直接コミュニケーションができる数少ない機会でもあります。
その他、今後のマーケティングなどに不可欠な、デジタルマーケティングやモバイル技術のウォッチングには、リード エキビジョン ジャパンが主催するJapan IT Weekが、モバイル活用展、データセンター展、通販ソリューション展、Web&デジタルマーケティングEXPOなどの最新技術を展示しています。

全てのビジネスに通じますが、木を見て森を見ないアプローチは成功確率が低くなります。広く全体像を見るのに、展示会、イベントを上手く使いましょう。

（画像はPAKUTASOより）

（画像はイメージです）