多様なメリットが期待できるBPO　人事的な面におけるメリットは？｜BPO/RPAのことならBPO/RPA総研

BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）を導入することによって、企業においてはメリットが期待できます。

特に、BPOで期待できるメリットは「業務の効率化」と言えますが、それ以外にも、人事的な面から見るとさまざまなメリットがあるのです。

今回は、人事的な面から見た場合のBPOの利点についてみていくことにしましょう。

BPOを導入することによって、人員のスリム化が実現しやすくなります。その理由は、アウトソーシングの一種であるBPOは、アウトソーシングを業務単位で行うのではなく、部署単位のように一括的なアウトソーシングを行うためです。

人員のスリム化は、効率的な企業運営を行うためには必要不可欠なことと言えますが、それだけにとどまらず、人手不足の問題解決にもつなげることができます。

最近では、少子高齢化による労働力人口の減少に伴い、多くの企業では人手不足が問題化していますが、人手不足が深刻化すると、企業の運営に支障をきたすことから、人手不足に対する抜本的な対策が求められます。

BPOを活用すると、一括的なアウトソーシングにより、人手不足に悩んでいた企業も適切な人数での企業運営が可能となります。さらに、主力部署の人員を厚くする、という戦略もとりやすくなるのです。

このことから、BPOの導入は、人手不足対策に効果を発揮しやすいと言えるでしょう。

また、BPOを導入するメリットは、専門的なノウハウを有するアウトソーサーに業務をアウトソーシングできることです。なお、アウトソーサーとは、アウトソーシングを請け負う企業を指します。

BPOの一例としては、マイナンバー業務に関する一連のアウトソーシングがあげられます。

マイナンバー業務においては、従業員からマイナンバーを取得する作業や、取得したマイナンバーを本人確認する作業、マイナンバーを厳重に保管する作業をはじめとして、さまざまな業務を処理しなければなりません。

しかし、マイナンバーに関連する業務は煩雑であるために、自社内で処理することが困難というケースもあるでしょう。

マイナンバー業務のように、自社内で処理することが困難な業務であったとしても、BPOによって業務を請け負うアウトソーサーは、専門的な業務に関するノウハウを有しているため、安心して依頼することが可能となります。

社内で調達することができないようなノウハウであったとしても、BPOを行うことによって、そのようなノウハウを利用できることがBPOのメリットと言えます。

BPOでは、専門的なノウハウを利用できますが、このことは、見方を変えれば「コンプライアンスの維持が実現する」と言うことができます。

アウトソーサーは、多くの企業から幅広く業務を請け負いますが、請け負った業務を確実に処理するため、法制度の変更については素早く対応するケースがほとんどです。

つまり、アウトソーサーに業務を依頼することで、法令に遵守した状態で業務を行うことが可能となるため、コンプライアンスの維持につながると言えるのです。

さらに、アウトソーサーは、企業としての信頼度を高めるために、各種の認証を取得している場合があります。

例えば、個人情報を適切に取り扱うことを示す「プライバシーマーク」の認証取得を受けていたり、セキュリティに関する各種の認証取得を受けていたりするケースもあります。

BPOを行うにあたり、確実にコンプライアンスを維持したいなら、認証取得を受けているアウトソーサーに依頼すると良いでしょう。

BPOを利用することにより、あらゆる面でメリットを受けられることが理解できたのではないでしょうか。BPOの導入を進めて、業務の効率化と業績の向上を図っていきましょう。

（画像は写真ACより）