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BPOに実践されるデューデリジェンスとは

2019.02.13

コラム

BPOに実践されるデューデリジェンスとは

デューデリジェンス
「デューデリジェンス」という言葉をご存知でしょうか。ビジネスでM&Aなどを体験した方であればご存知だと思いますが、デューデリジェンスとは、投資やM&Aを行う時に、投資先企業の価値やリスクを調査することを指します。
デューデリジェンスは、元々は不動産投資における適性評価のための手続きから派生した用語です。デューデリジェンスは、財務的な視点からなされる財務系デューデリジェンスと、それ以外の非財務系デューデリジェンスに分類されます。
デューデリジェンスの種類
財務的なデューデリジェンスとしては事業デューデリジェンス、財務デューデリジェンス、税務デューデリジェンスがあります。

非財務系デューデリジェンスとしては、人事デューデリジェンス、ITデューデリジェンス、リーガルデューデリジェンスなどがあります。前者が基本的に数字で検証できるのに対し、後者は数字以外の要素が中心になります。

デューデリジェンスは買収企業にとってはリスク管理の一環であり、買収される側としては、企業価値を高めるための大事な手段になります。

デューデリジェンスは、環境分析から始まり、企業の持つ資産、そして将来の可能性を含めて、M&Aをした場合の相乗効果や、重複機能の削減効果などを整理します。特に、業績の不振など、課題要因がある場合には、その原因や、改善のための選択肢を構築する必要があります。
BPOとデューデリジェンス
BPOもまさにデューデリジェンスの発想が必要です。BPOを実施した場合の効果や、リスクを前もって理解することで、賢いBPOが実現します。BPOを実施した場合のリスクや、必要なスタッフ、人員の規模の算定、コストや、業務移管に必要とされる期間などを割り出します。

BPOにおいては、委託側、受託側双方でデューデリジェンスを行います。お互いの期待や希望を擦り合わせ、BPOが動き出した時に、当初の思いや狙いが食い違わないようにする必要があります。BPOは単にコスト削減だけでなく、企業の戦略を具現化するものです。

BPO以前は、同じ企業の人間が業務を行っていたわけで、暗黙知や経験に依存するところも少なくありません。BPOを進めていくためには、業務の可視化、標準化を進めていく必要があります。
BPOの成功率を上げる
BPO におけるデューデリジェンスは、BPOの成功率の向上が目的です。BPO は短期的なプロジェクトと違い、長期の仕事になります。デューデリジェンスでは、アウトソースすべき業務、アウトソースできない業務の選定などを行います。

プロジェクトを進める上での、採算性や設備投資計画、人件費などの財務的な費用計画を立てます。相場と比較しながら、顧客の期待するコスト削減計画の実現や見直しを行い、リスク要因の洗い出しを行います。この段階では、委託先、受託先のトップやマネージメントの関与が重要です。
人材・組織デューデリジェンス
人材、組織のデューデリジェンスもBPOにとって重要な要素となります。既存の業務プロセスが明確でないと、スムーズな業務移管ができません。業務処理に必要な知識、能力、情報などを明確にすることが大切です。

BPOを実行した場合に、委託側、受託側でどのように組織を構築するかも大事なチェック領域です。BPOの場合は基本的に受託企業の人間が作業の指示などを行います。

委託企業からの依頼や申し入れをどう伝達し、受託企業として目標設定するかを整理する必要があります。既存のITシステムを受け継ぐのか、それとも新たに開発するかの判断や、法的な問題なども整理しておく必要があります。
まとめ
デューデリジェンスは、BPOを進める最初のステップであり、その後のプロジェクトをスムーズに進めるための最初のステップになります。

(画像はPAKUTASOより)

(画像はイメージです)

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