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BPOを2種類に分類!IT系BPOと非IT系BPOの違いとは?

2019.03.06

コラム

BPOを2種類に分類!IT系BPOと非IT系BPOの違いとは?

大まかながら、BPOは分類が可能
BPOとは「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」を意味する言葉で、簡単にまとめれば業務プロセスの一部を外部に委託することですが、BPOを大まかに分けた場合「IT系BPO」と「非IT系BPO」に分けられます。

今回は、IT系BPOと非IT系BPOの違いについて詳しくみていくことにしましょう。

そもそもBPOとは?
IT系BPOと非IT系BPOについてみていく前に、BPOの意味をあらためて確認しておきましょう。

冒頭でも述べたとおり、BPOとは業務のプロセスの一部を外部に委託することですが、BPOについてより一層の理解を深めるのであれば、「業務のプロセスとは何か」という点を明確にしておく必要があります。

業務のプロセスについて具体的に説明するなら、基本的に自社内で処理している業務のことを指します。一例をあげると、企業で運営するITシステムの管理業務や、人事・総務・経理などの間接的な業務、営業などの直接的な業務などがあげられます。

これらの業務は重要度の高い業務であることから、かつては外部への委託はトラブル防止などの観点からほとんど行われていませんでしたが、近年は労働力不足の問題や働き方改革の推進もあり、業務効率化の観点から、重要度の高い業務も外部委託する必要性が高まってきました。

そのような流れを受けて近年はBPOが活用され、幅広い業務が外部に委託されるようになっています。

IT系BPOと非IT系BPOの違いとは?
BPOの内容を踏まえた上で、IT系BPOと非IT系BPOの違いについてみていくことにしましょう。

IT系BPOとは、文字通りIT系の業務をアウトソーシングすることで、具体的には、IT関連のシステム運用業務を外部委託することを意味します。一方、非IT系BPOはIT系以外の業務を代行することを指します。

IT系以外の業務としては、人事・総務・経理などの間接的な業務や、営業などの直接的業務のほか、コールセンター業務もあげられます。

IT系BPOと非IT系BPOの特徴をあげるなら、IT系BPOは専門性が求められること、非IT系BPOはIT系BPO以外の業務であることから、業務の幅が広いことといえます。

IT系BPOと非IT系BPO、今後の動向は?
今後は、労働力不足がさらに深刻化すると予想されていること、そして、働き方改革が推進されていることもあり、BPOの需要は今後もさらに伸びていくと予想されます。

矢野経済研究所は2018年12月に「国内BPO市場規模推移予測」を発表し、IT系BPOと非IT系BPOの今後の動向についても予測しています。

それによると、2018年度の国内BPO市場規模は4兆1752億円の見込みで、今後は年々市場規模が拡大していく見通しです。また、IT系BPOの市場規模は2兆4478億円、非IT系BPOの市場規模は1兆7274億円の見込みで、IT系BPO、非IT系BPOともに今後は伸びが予測されていますが、伸び率が高いのはIT系BPOとなる見通しです。

その背景について同研究所は、企業が取り扱うデータ量が年々増加しており、サーバーをデータセンターに預けるケースが増えていることをあげています。

また、社員数削減の一環で社内の情報システムに関わる社員の数を減らし、IT系の運用を外部に委託することも、IT系BPOの需要を後押ししているといえます。

一方、非IT系BPOの伸び率が低く抑えられる要因としては、非IT系BPOはIT系BPOの業務内容と比較すると専門性がさほど高くないこともあり、参入する企業が多く、アウトソーシングの単価が伸び悩むと予想されているためです。

参考:矢野経済研究所 国内BPO市場規模推移予測
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2053

IT系BPOと非IT系BPOの違いは、システム運用に関連する業務を外部に委託するかどうかといえますが、いずれにせよ、今後はBPOの需要が堅実に伸びていくことが予想されています。

企業をとりまく環境が変化していることもあり、企業としてはBPOを適切に活用することが求められるのではないでしょうか。

(画像は写真ACより)

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