普及が広がる「BPO」 広く利用されるようになった背景は?|BPO/RPAのことならBPO/RPA総研

TOP  コラム  普及が広がる「BPO」 広く利用されるようになった背景は?

普及が広がる「BPO」 広く利用されるようになった背景は?

2018.08.03

コラム

普及が広がる「BPO」 広く利用されるようになった背景は?

 

経営環境の変化の観点から、BPOについて詳しく理解

近年、企業の業務を専門性の高い外部企業に委託する「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」が広がりをみせています。

BPOの特徴は、自社業務の一部のみアウトソーシングをするのではなく、部署単位で一括してアウトソーシングすることです。それでは、なぜBPOが利用されるようになったのでしょうか。

経営環境の変化という観点から、BPOが利用されるようになった背景についてみていくことにしましょう。

経営環境の変化「グローバル化の進展」

BPOが利用されるようになった背景についてみていく前に、これまでの経営環境の変化について理解しておきましょう。

2000年代における経営環境の変化としてあげられることは、「グローバル化」が進行したことです。

グローバル化とは、世界をマーケットとして商品の販売やサービスの提供が行われることですが、グローバル化が進行することによって、企業は世界をマーケットとした大規模な経営が求められるうえに、世界の名だたる企業と競争し、勝ち残っていく必要があります。

グローバル化に向けて企業が大規模化するほど、企業を運営するコストは上昇しますが、その一方で、企業には利益を確保することが求められることから、大規模化した企業をスリム化し、効率的な経営も求められます。

企業経営を効率化するためには経費の削減が有効ですが、単に経費を削減するだけでは経営の効率化が実現せず、不適切な経費の削減で、逆に非効率になってしまうこともあり得ます。

グローバル化が進むなか、効率的な経費削減のために注目された手法が、BPOなのです。

BPOが利用されるようになった背景は?

BPOが利用されるようになった背景としては、「経費の削減」があげられます。

企業が大規模化するほど、効率性を高めるために経費を削減する必要があります。経費の削減方法としては、企業の業務の一部のみをアウトソーシングする方法がありますが、この方法では、抜本的な経費の削減が実現しにくくなってしまいます。

逆に、総務や人事・経理の業務のように、部署ごと一括してアウトソーシングすることができれば、大幅な人員削減が期待でき、経費の抜本的な削減につなげることができます。

そのほか、BPOが利用されるようになった背景としては、自社の専門的な業務に集中できるメリットがあるためです。

グローバル化により、世界と競合しながら企業を存続させていくためには、魅力的な商品やサービスを開発するために、企業の専門性を高める必要があります。

しかし、商品開発のために人員を増員したいとしても、やみくもに人員を増やすことは突発的な経費の増加につながりかねないほか、人員を増員するにも、少子高齢化の時代であるがために、思うように人員を確保できないのが現状です。

そのようなときこそ、BPOを活用するのです。

BPOを活用すれば、部署単位でアウトソーシングするために、一時的に多くの人員が余剰となります。その人員を活用すれば、自社で重点を置いている部署に配属することが可能となり、新たに人員を採用する必要がなくなります。

BPOの今後について

現状、BPOでアウトソーシングを行う内容としては、経理や人事・総務に関する業務やコールセンター業務などがあげられます。これらの業務は、ほぼ全ての業種において行われている業務であり、業種を問わない共通的な業務であると言えます。

なお、今後は、業種を問わない共通的な業務についてアウトソーシングが行われるだけではなく、一定の業務に特化した専門的な業務がアウトソーシングされることも考えられます。

一例をあげると、金融業に特化した情報システム構築のアウトソーシングや、自治体が行っている課税業務に関するアウトソーシングなどです。

今後は、少子高齢化がさらに進行し、多くの企業で人手不足が問題化することが考えられますが、そのような問題を解決していくために、BPOがさらに進化した形になることが見込まれます。

(画像は写真ACより)

BPO/RPAのことならお気軽にご相談ください!お問い合わせはこちら